「この辺りに交番はありますか?」
夜の道端でこう聞かれた私は、
「ここをまっすぐ行った通りにありますよ」
と答えた。
質問をした男は頷くと、交番とは逆の住宅街の方に歩いて行った。
あの人は交番を探してたんじゃなかったの?
私は少し気味が悪くなり、自分が交番へ向かうことにした。
「怖かったでしょう。良かったらご自宅までお送りしますよ。」
変な人に声をかけられたことを慌ただしく話すと、お巡りさんはそう言ってくれたので、
私はありがたくお願いすることにした。
お巡りさんはときどき私に声をかけながら、私の数歩先を先導して歩いてくれる。
そのまま自宅につき、私が部屋のドアを開けるまで見守ってくれていた。
やさしいお巡りさんのいる交番が家の近くにあって良かったあ。
【意味怖】交番 の解説
向かっているのは「私」の家なのに、お巡りさんが先導して歩けるのはおかしいよね。
その上ドアを開けるまで見守ってくる…
現実にはこんなお巡りさんはいないと思うけど、良い人を装った悪い人には気をつけてね。
書籍も出版中!こっちもよろしくね
『意味が分かると怖い3分間ホラー この世で一番怖い答え・黒』
『1分で読めるこわい話 きょうふ小学校』
新しい本が出たら順次お知らせしていくよ。
良かったら応援してね。