深夜まで作業をしていた日、水道料金の支払いをまだしていなかったことに気づいた。
思い出したときにやっとかないとまた忘れちゃうな。
そう思い、自宅を出て近所のコンビニへ向かう。
入口の自動ドアを開け、お馴染みの入店音と共に夜勤の店員1人を除いて誰もいない店内へ入る。
店員に払込票を見せ、水道料金を払う。ついでにレジ横にあったガムも買う。
レジ横の商品ってつい買っちゃうから、コンビニの戦略って賢いよな。
静かなコンビニでそんなことをなんとなく考えながら、開いている自動ドアを抜けて、自宅へと帰る。
またこんな時間になっちゃったよ。帰ったらすぐに寝よ。
俺は人通りのない道を、ポケットに手を入れて歩いた。
【意味怖】深夜のコンビニ の解説
コンビニに入るときには自動ドアを開けているけど、出るときには自動ドアは既に開いている。
つまり誰かがドアのすぐそばに立っているということになるね。
店内には語り手と店員以外誰もいないこと、自分より後の入店音に気づいた描写がないことも考えると、霊的な何かか、透明人間?
もしかしたら語り手と一緒にコンビニに入って、語り手が出るまでドアを開けておいてくれた、
紳士的な幽霊かもしれないね。
書籍も出版中!こっちもよろしくね
『意味が分かると怖い3分間ホラー この世で一番怖い答え・黒』
『1分で読めるこわい話 きょうふ小学校』
新しい本が出たら順次お知らせしていくよ。
良かったら応援してね。