ウミガメのスープとは【ルール説明】
①問題が出題される
②「Yes」か「No」で答えられる質問をする(何回でもOK!)
③質問の回答をヒントに、答えを考える
今回の問題は過去にインスタグラムで実施したものだよ。
当時寄せられた質問や回答も合わせて載せていくから、一緒に考えながら楽しんでね。
問題【ウミガメのスープ】
ショウくんのことが好きなマリちゃんは、
ショウくんと手を繋げるようになったので、悲しみの涙を流した。一体どういうこと?
質問と回答【ウミガメのスープ】
ここからは実際に寄せられた質問や回答を載せていくよ。
ヒントとして読みながら、考えていってね。
さて、ここまでの有力情報をまとめると
・2人とも元気な健康体
・この2人の他に1人だけ登場人物がいる
・この2人は家族
こんな感じだね。
大ヒント質問
ということで答えを発表するよ。
まだ考えたい!という人はスクロールを止めてね。
答え【ウミガメのスープ】
ショウくんとマリちゃんは夫婦。
いつもは小さい子どもを挟むようにして手を繋いでいたけど、
子どもが亡くなってしまい、2人は直接手を繋げるようになった。
2人は子どもの死を実感してしまい悲しんでいるんだね。
インスタグラムで開催中!【参加型謎解きクイズ】
こんな感じの謎解きクイズ(ウミガメのスープ)を、インスタグラムのストーリーなどを使って開催しているよ。
質問や回答をリアルタイムで送れるから、一緒に参加して楽しんでほしい!
他にも意味が分かると怖い話なんかも投稿しているから、興味がある人は一度覗いてみてね。
今回は
出典元:「NEW ウミガメのスープ出題サイト『らてらて』」https://late-late.jp/
から問題と質問を引用させてもらったよ。
夫婦であり、幼い息子がいる2人。
家族で仲良く歩くときはいつも、間に息子を挟んで手を繋いでいたのだが、息子が亡くなってしまったために手を繋げるようになった。
それを実感した妻は、涙を流した。
リョウタが亡くなった。
それはあまりにも唐突で、葬儀の最中もまだ、どこかフィクションじみたものを感じていた。
「リョウタは私たちの自慢の息子でした。」
夫の言葉に、弔客たちは5年という短すぎる人生を嘆いた。
しかしなぜだか私の頬には、涙の筋は伝わなかった。
喪服の夫、喪服の私。駅からの帰り道、二人の間に言葉はなかった。
信じられなくて、信じたくなくて、私は下を向いたまま、いつもの公園を通り過ぎた。
ふと、右手に暖かいものが触れた。
それは夫の手だった。
暖かくて、大きくて、すべてを包み込んでくれそうな、そんな手のひら。
それが今、私の手を包んでいた。
あぁ、と、私は思い出す。
初めてデートをした時の、彼の手の暖かさ。
私が落ち込んでいた時の、彼の手の温もり。
ウェディングドレスの私の手を握る、タキシード姿の彼。
そっか、手、こんなに優しかったんだ…
しばらく握ることがなくて、忘れていたよ。
だってここには、
二人の間にはいつも、リョウタがいた。
リョウタはもういない。
実感した途端、悲しみが、虚しさが、溢れ出して止まらなくて、私は立ち止まる。
夫の差し出したハンカチで、自分が泣いているのだとわかった。
夫との距離は縮まっても、私の胸には埋まることのない隙間ができてしまった。
そのどこまでも純粋な喪失感で、私は涙を流した。
もう三人で歩くことはないのだと、声を出さずに泣いた。
しーあわっせはー
あーるいーてこーないー
唐突に耳に入ってきたのは、夫の声だった。
三人でよく歌ったあの歌を、途切れがちに、しぼりだすように、夫は歌っていた。
だーからあるいていくんだねっ!
リョウタの声だ。
そんなはずはないはずなのに、なぜだか私は確信していた。
そっか。そうだよね。リョウタはいつでもここにいるんだよね。
ふと自分の手を見ると、そこに暖かいものが触れた気がした。
一日一歩、三日で三歩。
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
そうだよ、私だって、前を向かなきゃいけないんだ。
「ショウくん、」
思わず声に出していた。
夫がゆっくりとこちらを向く。
「がんばらなきゃね。」
何を、なんて言わずとも、夫ははっきりと頷いた。
今度は私から手を握り、歩き出す。
さーんぽすすんで にっほすっすむー!
またもやリョウタの笑い声が聞こえた気がして、そこは下がるでしょ、と小さくささやく。
どうしたの、と振り向く夫に、なんでもない、と首を振り、また一歩前へ進む。
リョウタ、ありがとう。そして、さようなら。
私も、ショウくんも、少しずつでも、一歩ずつでも、進んでいくから。
リョウタの届かなかった毎日を、一歩ずつ。
公園のブランコが、風もないのに揺れていた。